御挨拶


この度、第73回日本解剖学会九州支部学術集会を、平成29年10月28日(土)に都久志会館(福岡県福岡市)において開催する運びとなりました。120年以上の歴史を持つ日本解剖学会の九州支部学術集会のお世話をさせていただきますことを、大変光栄に存じます。

本大会のプログラムといたしましては、学生セッション、一般演題、教育講演、ランチョンセミナー、特別講演とパネルディスカッションを予定しています。例年と同様、九州・沖縄地方の大学・研究機関から多くの先生方にお集まりいただき、解剖学・形態学の研究と教育に関わる幅広いテーマについて議論し、相互に学びを深め、見識を広げられる場にしたいと考えています。地方会には特有の気安さもあり、まだ発表に慣れておられない若手の研究者・学生の方々が口演の経験を踏む機会としても、お役立て頂ければ幸いです。

また本年は特に、解剖学関係者の間で賛否両論のある「外科手技トレーニング」について、様々な立場から議論するプログラムを企画いたしました。「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」と死体解剖保存法や献体法との整合性、社会的正当性と
有用性、さらに倫理面での懸念、解剖学教室の負担などについて、広範で活発な議論が展開されることを期待しています。

学術集会の会場となります都久志会館は、福岡市天神に位置し、地下鉄天神駅・西鉄福岡駅からも徒歩圏内と非常にアクセスの良い環境にあります。また、懇親会は中洲に場所を変え、カジュアルなバルでイタリア料理とワインをお楽しみいただけます。本大会が、参
加者の情報収集、最新データの発表、および人的交流の場となり、解剖学・形態学の発展に貢献することを心から願っております。



第73回 九州支部学術集会 大会長

 神野 尚三
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